Woman using a comb brush the Persian cat

暑い夏が終わり秋の訪れ感じるころ、猫の抜け毛が多くて大変だと嘆いている飼い主さんは、多いのではないでしょうか?それは、冬に向けて毛の生え変わりが始まったためです。

■ 秋はペットの毛が生え変わる季節。

猫は春と秋に換毛期と言う、人間と同じような衣替えの季節を迎えます。その換毛期の抜け毛は大量で、お部屋のお掃除も大変です。そんな抜け毛にお困りの飼い主に、換毛期の対策について、ご紹介をしたいと思います。

■ 換毛期は年何回あるの?

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猫様の毛が生え変わる換毛期は、春と秋の2回起こります。その時期には大量の抜け毛が発生し、通常約2週間から1カ月程度ですべての毛が生え変わります。春の換毛期は、3月頃。寒い冬の間、体を温めてきた冬毛が抜け落ちて、夏の暑さに耐えられるように、夏毛が生えてきます。また、秋の換毛期は11月ごろから始まります。寒い冬を迎える準備のため、夏毛が抜けて冬毛と生え変わります。

猫の夏毛は、熱を逃すために硬めの毛で、風通しが良いように毛の密度が少なめに生えてきますが、冬毛は、細くてやわらかい毛が体の熱を逃さないように生えてきます。抜け毛の量が多いのは、密集して生える冬毛が抜ける春の換毛期ですが、秋の換毛期も負けず大量の抜け毛が見られます。

■ 室内飼いの場合は、年中、毛が抜けています。

完全に室内飼いの場合、年間を通して部屋の中は気温の差があまりないことが多く、換毛期の時期に関係なく、毛が生え変わると言われています。

■ 換毛期の抜け毛は、猫の種類で違う?正しいブラッシングで抜け毛対策を!

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換毛期の抜け毛の量は、猫の種類によって異なります。下毛が多い種類ほど抜け毛の量が多く、ブラッシングに使う道具や方法は、被毛の種類によって変わってきます。

猫は、2重の被毛を持つダブルコートと1重の被毛を持つシングルコートの2つのタイプがあり、そこで長い毛を持つ長毛種と短い毛の短毛種に分かれます。
どの種類の猫でも、抜け毛対策には正しいブラッシングが最大の効果があります。長毛種は1日に朝晩2回、短毛種は週に2~3回行うようにしましょう。

■ ブラッシングを嫌がる猫ちゃんにはどうすればいいの?

猫が嫌がらない様に、強くし過ぎず軽く皮膚をマッサージするようにブラッシングを行います。マッサージ効果は血行促進に繋がります。

短毛種はラバーブラシで、長毛種はピンブラシを使用することで効率も良く毛並みが良くなります。猫用ブラシは、ペットショップなどで色々な種類が売られていますので、猫様の毛の種類に合わせて購入するようにしましょう。

■ 抜け毛の量が多すぎて、猫が吐いてしまうことも。

猫は毎日、自分の舌で体を舐めることでブラッシングをしているのですが、換毛期は抜け毛の量が多すぎて、吐いてしまうこともあります。
猫が抜け毛を多く吸い込むと、毛玉となり吐き出します。いつもと様子が違えば、すぐにその様子を撮影し、獣医さんに相談するようにしましょう。あまりに抜け毛の量が多いと吐き出せずに腸で詰まってしまう場合もありますので、注意が必要です。