猫をなでなでしていると、いきなりガブッ!と一噛み。そんな経験、猫を飼った人なら一度はあるのではないでしょうか。愛情をいっぱい注いでいるのになんで噛むんだろう、叱れば叱るほど噛みグセがひどくなるような気がする…など疑問は積もるばかりです。そこで今回は、噛む理由や猫ちゃんの真意に触れた上で、噛むことをやめさせる方法に迫ります。
■ なんで噛むの?
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①気持ち良さが最大値に達している
撫でられて喉をゴロゴロ鳴らしていたのに噛んだ、という場合はとても気持ち良く快感状態がMAXに達したことを表す場合も。
②猫が飼い主の身体ををおもちゃ(狩りの対象)だと勘違いしている
猫の狩猟本能が影響していると思われます。
③こちらの愛情表現がしつこすぎる
人の猫への愛情表現と猫にとっての愛情表現の充足感には大きな差があります。良かれと思ってなでなでしても、猫にとっては触られすぎてうっとおしい場合もあります。
④ネックグリップの名残
ネックグリップとは、オス猫が交尾の際にメス猫の行動を止めるため、首筋に軽く噛みつくことを示します。オス猫限定ですが、この本能的行動が噛む原因になる可能性もあるようです。
⑤分離不安症
子猫のときに留守番が多すぎたり、一緒にいてあげる時間が少ないと飼い主の腕や足を噛んでなかなか話さないという兆候が見られるようです。飼い主がいなくなることへの不安による行動のようです。
以上5要因、当てはまるものは見つかったでしょうか。続いて、編まれたときについ叱ってしまうのがダメな理由です!
■ 叱るとさらに噛まれる!
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猫が噛んだことに対して、大声を出す・叱るなどして反応してしまうと、猫は怒られてショックを受けるか噛めば遊んでくれると勘違いしてさらに強く、かつ頻繁に噛むようになることもあります。
また、人間が嫌がる行為でも猫にとっては本能的行動・習性である場合がほとんどな上、行為自体の原因が飼い主や環境であることもしばしば。
猫にとってはなぜ怒られているのか全く理解できず、叱られることは人間への不信感やストレスとなる猫もいます。
したがって、猫が噛むなど好ましくない行為をする場合は叱るよりもまず先に原因を考え、それを解決することを第一としましょう。
■ 噛むことをやめさせる正しい方法とは
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・猫の様子を注意深く観察
撫でているときなどスキンシップをとっているときに、猫の尻尾が貧乏ゆすりを始めたらそれはストレスの表れです。噛まれないためにも、そっとしておいてあげましょう。
・多頭飼い
猫自身が猫に噛まれてみない限りは痛いということが分かりません。猫同士噛み合って喧嘩をすることで、痛みを覚えるのもひとつの手。
とはいえ、人が叩いたり噛んだりして痛みを教えるのは禁物。人に恐怖感を抱いて噛み癖が悪化する場合もあるのでやめましょう。
・気がすむまで遊んであげる
遊び足りない猫の相手をしたり、ハンターとしての狩猟本能を満たしてあげましょう。ただし手や足をおもちゃに見立てることは、噛んでいいものだと思い込んでしまうため絶対に避けてください。用いるおもちゃはレーザーポインターよりも、直接噛み付けるようなおもちゃがオススメです。
・無視
猫に噛まれても反応しないこと。噛んだらかまってもらえないということを猫に覚えさせることが有効です。遊んでもらえないことは猫にとって辛いことであるため、非常に効果的なのです。
ウチの猫はなぜ噛むのか?
その理由をしっかりと見極め、正しい解決方法を用いて猫との快適ライフを実現させましょう。