犬や猫等のペットと生活をしていると、飼い主がいまどんな気持ちなのかわかっているのではないかと感じることはありませんか?
例えば、夫婦喧嘩をしていると、ペットが間に入ってきて甘えてきて、喧嘩をやめさせようとしていたり、ため息をついて落ち込んでいると、近くにそっと寄り添ってきてくれたりした経験があるのではないでしょうか。犬や猫等のペットが、敏感に飼い主の声に耳をかたむけているのは、飼い主の言っていることを理解しているのではないでしょうか?
声のトーンで飼い主の感情を聞き分ける
犬や猫等のペットたちは、飼い主の声のトーンを聞き分け、嬉しいのか、怒っているのか、悲しいのかを聞き分けています。そのため、犬のしつけをする際、犬が悪いことをしたときに「こーらっ、だめだよ」と優しく言ったところで、犬は何を言われたのかサッパリ理解することができません。
そして、「うちの犬は全然怒ってもわかってくれなくて、何回も同じいたずらをしてしまう」ということになります。そうではなく、犬がいたずらをしたら、「こらっ!」と大きな声で怒ることにより、犬は怒られていると認識し、徐々にいたずらの頻度は少なくなっていくでしょう。
反対に、犬を褒めるときにはなるべく高い声のトーンで「よーしよし!えらい!天才!」等と思い切り褒めてあげましょう。思い切り高い声のトーンで褒めてあげることで、犬は褒められていると認識し、すぐに様々なことを覚えるでしょう。
犬は飼い主の表情やニオイにも敏感
犬は、飼い主が喜んでいるのか、怒っているのか、表情を見るだけでもわかると考えられています。これは、ほかの動物には見られない能力です。初めて会う人でも、表情から感情を読み取ることができると考えられています。表情のほかにも、ニオイ等でも人の感情を読み取る能力があります。
そのため、「この人は自分に会って汗をかいているから、犬のことが苦手なのだろう」といった察知もすることができます。犬は、飼い主の声に反応するだけでなく、表情やニオイ、飼い主の行動にも反応するため、飼い主にとって犬との関係は切っても切れないものだと感じるのでしょう。
猫は飼い主の言葉はわからないが、変化に敏感
犬に対して、猫は飼い主が何と言っているのか、犬ほど理解することはできません。毎日同じ時間帯に同じ言葉を猫に繰り返し言っていると、単語は理解することができます。例えば、毎朝猫に対して「ごはんだよ」と言っていると、猫は「ごはんだよ」と言われたら、ごはんが出てくるということまでは理解することができます。
しかし、猫がいたずらをしたとして、長々と説教をしてもまったく理解することはできません。そのため、猫に言葉を完璧に理解してもらおうとすることは諦めたほうが良いかもしれません。しかし、猫は高い知能を持っており、人間の1歳半から2歳くらいまでの知能を持っているといわれています。
そのため、飼い主がいつもと雰囲気が違うときや、気分が落ち込んでいたりするときには敏感に反応しています。猫がそれに対して何かしてくれるわけではありませんが、猫なりに飼い主の感情に敏感に反応し、何か考えてくれてるとわかるだけで、愛らしく感じるものです。
まとめ
犬や猫等のペットは、私たち人間が考えている以上に、人間の行動や感情に対して敏感に反応をしています。犬は飼い主に対して行動で示してくれますが、猫は行動で示すことがなく、一見わかりにくいかもしれません。しかし、どのペットたちも飼い主に愛情を持っています。ペットの種類によって飼い主への愛情表現は変わってきますが、私たち飼い主はペットたちへの愛情を変わらずに与え続けることが、お互い幸せに暮らす方法なのでしょう。