あなたの愛猫はオス、メス?あるいは、これから一緒に暮らそうと考えている猫の性別はどちらでしょう?一般的に、人間の男女の性格には何らかの違いがあると言われていますが、同じように猫にも性別による性格の違いがあると考えられています。それぞれの特徴をよく知って、同居するうえでの参考にしてください!
オス猫はやんちゃで甘えん坊
一見、家でぬくぬくと過ごしている猫ですが、人間と比べるとより野生に近い動物です。そのため、オスとメスの役割がはっきりと分かれており、性格にも雌雄の差が出やすいと考えられます。
多くのオス猫はメス猫よりも広い縄張りをパトロールします。そのため一般的にメスより活動的で好奇心旺盛。また、飼い主さんにべったりの甘えん坊タイプもオスに多いようです。愛猫と濃密な時間を過ごしたい、思いっきり甘えてほしい、という人にはオスが向いているかもしれません。
ただし、去勢手術をしていないオスは独立心が強く、成長とともにその傾向がはっきりと現れてきます。また、たとえ去勢手術をしていてもオス同士では縄張りを巡ってケンカをすることが多いので、オスの多頭飼育は注意が必要です。
メス猫は知的で適度な距離感を保つ
メスはオスに比べてクールな性格が多いようです。名前を呼ばれて走ってくるような「犬っぽい」性格がオスなら、呼ばれていることを理解しながらそっけない態度をとるのがメス。いわゆる「猫らしい」性格と言えるでしょう。
猫の世界では子育てはメスが一手に引き受けるので、子猫を守るためにも警戒心が強く、知的でクールな性格になるのだと考えられています。
その反面、同じ時期に出産したメス同士がお互いの子育てを助け合うこともあり、メスには社交性が高い一面があります。
適度な距離感を保ちながら、いざという時はそっと寄り添ってくれる…。猫にそんな関係性を求める人にはメスがおすすめです。
性格には環境も影響します
ここまで「オスらしさ」「メスらしさ」を解説しましたが、人間の男女がそうであるように、必ずこうした性格の違いが表れるわけではありません。メス猫でも濃密なコミュニケーションを取って育てれば甘えん坊の猫になったり、オス猫でもあまりベタベタせずに接していれば猫らしい性格になったりします。
また、ノラから保護されて警戒心むき出しだった猫が、家庭で優しく接してもらううちにスリスリ、ゴロゴロの甘えん坊に変貌することも。つまり、性別による性格の違いに一定の傾向はあるものの、猫の性格は千差万別で環境にも大きく左右されるのです。
ここでご紹介した性別での性格は参考にとどめて目の前の愛猫のことをよく観察し、どんな性格でも受け入れてあげてください。愛情をもって接していれば、どんな猫もいつかは必ず飼い主さんに心を開き、最高のパートナーになってくれるはずです。
まとめ
猫の性格は性別によって一定の違いがあるものの、やはり環境が大きく影響するようです。ストレスがなく快適な環境で暮らす猫は穏やかで愛情深い性格になりますし、その逆もあります。愛猫と良好な関係を築くためには、性別に関係なくいつでもたっぷりと愛情を注いであげることが大切ですね。