愛くるしい猫を目の前にしたら、きれいな目をのぞきこんだり、思わず「かわいいー!」と声を上げたりしてしたくなりますよね。でも、猫と仲良くなりたいのなら、その行動は逆効果。ここでは、猫が嫌がる人間の行動と、猫に自然と好かれる方法をお伝えします。
まずは知っておくべき!猫が嫌がること
基本的に猫は警戒心が強く感受性が豊かな動物。デリカシーのない態度をとると敬遠されてしまいます。では、猫は人間のどんな行動を嫌うのでしょうか?
大声や低い声、甲高い声を出す
姿や仕草、声など、どこを取ってもかわいらしい猫。思わず「かわいい〜っ!」と大きな声を出してしまう人も多いと思います。でも、実はこの大声は猫にとってとても怖いものです。
猫の聴覚は犬の2倍、人の8倍とも言われるほど優れています。人間には聞き取れない音も感知できるほど耳が良いため、大きな音は非常に苦手。同じように子供のはしゃぎ声のような甲高い音や男性の野太い声も苦手です。猫の前でむやみに大声を出すのはやめましょう。
逃げる猫を追いかけ回す
猫は初対面の人を、少し離れた安全な場所から観察したがります。自分に危害を加える存在ではないか、どういったタイプの人間かを注意深く判断しているのです。時には押入れなどの中に隠れてしまって、しばらく姿を見せないこともあるでしょう。
そんな猫を追いかけ回したり無理やり引っ張り出したりする行為は、猫にとって大きなストレスになります。猫が自分から近付いてくるまで、むやみに追い回さないでください。
目をじっと見つめる
猫がこちらをじっと見ている時、負けじと見返すのはNG。猫にとって、目をそらさずに見つめる行為は挑発行為です。デリケートな猫は目を見つめられただけで怖がってしまいますし、逆に気性の荒い猫ならケンカに発展することもあります。猫と目があったらまばたきをするか目をそらすなどして、ケンカをする意思がないことを示しましょう。
しつこく触る人
個体差がありますが、触りすぎたり何度も抱っこをしたりする人は猫に嫌われがちです。猫が自分からすり寄ってきた場合のみ、様子を見ながらなでてあげましょう。猫が「もういいや」といった雰囲気になったら、それ以上構うのはやめるべきです。
香水などのニオイのきつい人
猫は嗅覚も非常に優れています。そのため、香水やタバコ、湿布薬などの強いニオイは苦手。自分の嫌いなニオイがする人のことは、あからさまに嫌な顔をして避けることもあります。
猫がなつく人の特徴は?
猫に嫌われない…だけでなく猫に好かれる人になるには、猫が心地よいと思える状況を作り出すことがポイント。具体的な行動を挙げて解説します。
声がソフトで、穏やかな話し方の人
大きな声や強い口調が苦手な反面、猫は優しく静かに話しかけてくれる人にはなつきます。特に、落ち着いた女性のシルキーボイスを心地よく感じる猫が多いようです。穏やかな口調で「かわいいね」「いいコだね」などと話しかけていると、最初は人見知りをする猫もだんだんと心を開いてくれるかもしれません。
動作がゆっくりで落ち着いている人
猫は基本的な動作が優雅で静かな動物です。はしゃぎ声や大きな音が苦手だということも先ほど説明しました。ですので、バタバタと動き回ったり派手なアクションをしたりする人には近付きません。猫に好かれたいなら、自分が猫になったような気持ちで、ゆっくり静かに、落ち着いて行動するのがポイントです。
適度な距離を保って接する人
猫は群れではなく単独生活をする動物です。群れの中での序列やルールに縛られず様子が、人間の目には「自由気まま」「マイペース」というふうに映ります。自分主体の猫にとって、自分がかまってほしい時だけかまってくれる人こそがうれしい存在。逆に、放っておいてほしい時に触ってくる人のことはうっとうしいと感じるかもしれません。
猫の気持ちを無視して無遠慮に近寄ったり触ったりせず、猫が寄ってくるまで待っているほうが、結果的に“猫モテ”しそうです。
ゴハンをくれる人
ズバリ、猫はゴハンをくれる人のことが好き。他にもブラッシングや遊びなど、自分の好きなことをしてくれる人になつく傾向があります。猫の好むことをストレートにしてあげることが、猫に好かれる近道なのです。
まとめ
積極的に何かをするというよりは、「猫が嫌がることをしない」「猫のペースに合わせられる」ことが、猫に好かれる秘訣。気分が良い時の猫はノドをゴロゴロ鳴らしたり、シッポをピンと立てて近付いてきたりします。逆に不機嫌な時にはシッポを左右にブンブンと振る、耳を頭に付けるといった行動が見られます。猫のボディランゲージから気持ちを読み取ることができれば、ますます“猫モテ”するのも夢じゃない!?