犬 猫 地震
普段は大人しいペットが、朝からそわそわ。なんだろう?と思っていたら、突然大きな地震が…!なんて話、聞いたことありませんか?大きい地震が起こると、度々話題に上る「動物と地震」の関連性。それは本当なのでしょうか?今日は、その実態に迫ります!

■地震前に起こる、宏観異常現象とは?

大きな地震が起きるたびに耳にする動物と地震のつながり。地震が起きる前に、ペットが普段と違う動きをしていた、という経験があるという話は、twitterやSNSで、よく話題になります。実際、1995年に発生した阪神・淡路大震災や2011年に発生した東日本大震災の際にも、犬や猫が地震前に普段とは少し違う行動をしていたという報告が寄せられています。もし、地震予知能力があるとすれば、それは何に基づいた反応なのでしょうか?

犬や猫などのペットが地震前に普段とは違う行動をとる、これは『宏観異常現象』と呼ばれるものの一種だと考えられています。これは、特殊な機械などを使わずに、誰もが観察できる地震の前の兆候のことを指します。ペットの行動以外では、地震の前に目撃情報が増える不思議な形をした雲(地震雲)や、震源の上空で発生すると言われているプラズマ(稲妻)現象などが、『宏観異常現象』のひとつとして、あげられます。

■動物は、本当に地震予知能力があるの?

動物たちの地震前の異常行動については、裏付けとなる明確な科学的根拠が見つかっていません。根拠となる仮説として、地震前に発生する「電磁波」の変化に動物が反応しているという説があります。地震が起こる前、プレートが擦れ合うことで強い磁気が発生し、これが上空にも伝わっていると考えられています。人間よりも地面に近い場所で生活してる動物たちは、電磁波を受け取とやすいため、その結果、いつもと違う行動をとっているとも考えられています。

■宏観異常現象と考えられるペットの行動とは?

犬猫 地震前
では、地震の前にペットたちが取ることの多い行動は、具体的にはどんなものなのでしょうか。

大震災の前、犬や猫などのペットがどんな行動をしていたかアンケートを取った研究データでは、そわそわする・震える・飼い主にくっついてくる・吠え始めるといった行動や、普段と違う場所に行く・どこかに隠れるなどの行動が、地震発生直前の24時間に特に多く見受けられたそうです。また、ペットたちが普段と違う行動をとるのは、比較的大きな地震の前(震度5以上の地震の前など)が多いとのことです。(出典元: https://www.iris-pet.com/wan/event/jishin/

■飼い主さんがするべき行動は?

ペットたちの変化で地震に気づいてから、身の安全を確保しても遅かった、という事態にならないためにも、いざという時のために、ペットと共に安全を確保できるように、震災に備えた準備をしておきましょう。また、地震であってもそうでなくても、ペットが何かに怯えていると感じたら、まずはそっと寄り添ってあげることが大切です。ペットがこれらの行動をとっているからといって、必ず地震の前触れであるとは断言できませんが、何かいつもと違うことを訴えたい犬猫の気持ちを理解するようにしましょう。