子犬の頃はやんちゃな姿やいたずらもかわいいと思える時期があるかもしれません。しかし、そのまま成長するとそれは問題行動となり、飼い主さんとの信頼関係まで揺らいでしまいます。大人しく素直な愛犬に育てる為には子犬の頃からのかかわりがとても重要になるでしょう。
■ 犬の性格を決める要因は様々
やんちゃな子犬はとてもかわいいものですが、やはり子犬を飼い始めたら、素直で大人しい犬に育てたいと思う方が多いのではないでしょうか。犬の成長はとても早いので、1週間単位で成長していき、性格も数週間で決まっていくと言われるほどになります。
性格形成には、様々な要因が関係します。まずは、もともとの素質があり、生まれもった性格、遺伝が関係します。そして、その犬が成長する家族構成や環境によっても異なってきます。周りの家族とどんな関わりがあるかによって異なってくるのです。
犬の性格形成において大切な時期は、生後1ヶ月から3ヶ月ぐらいまでの間になります。実際に家族と生活するようになってでも、生後半年までのしつけがとても大切になります。この期間に、様々な社会経験を積み、多くの人や犬に触れ合うことで、様々なルールを学ぶことができ、性格形成に影響すると言われているのです。
■ 犬の成長としつけの大切さ
犬の性格形成において、とても大切なしつけですが、その環境と育て方によっても異なります。家族の中で大型犬を飼う場合と、一人暮らしのパートナーとして小型犬を飼う場合では、ルールや犬との関わり方自体が異なってきます。
犬の成長と共にしつけはとても大切になります。犬のしつけで大切なことはその犬のよい行動を褒めて伸ばしていくことになります。基本的なトイレのしつけは、子犬がやってきたその日から始まり、よい行動を褒めていくことが大切です。
犬の社会化として大切な仔犬の頃の生活は、その犬の一生に影響します。しつけをする上で、直す、叱る、ということばかりに視点をおいていると、恐怖心ばかりでなく、間違ったことを覚えてしまうことにもつながります。静かで物怖じしない犬に育てるためには、仔犬の頃の経験としつけがとても大切になってくるでしょう。
■ たくさん褒めてよい行動を伸ばすこと
子犬の頃は様々な物に興味を示します。興味と恐怖心、一緒に現れる時期だからこそ、様々な経験をさせ、人間と一緒に暮らす上でのルールを教えていくことが大切です。犬にとっては、他の人や犬、物や音、様々な刺激が経験となっていきます。
ワクチンが終わるころになると、お散歩がOKになります。この頃からは本格的なしつけやトレーニングをするようにしていくとよいでしょう。積極的に様々な犬と触れ合う機会としてパピートレーニングに参加したり、専門トレーナーのしつけ教室を受けてみるのもいいと思います。
しつけやトレーニングは、一貫した態度や言葉、そして根気が必要になります。落ち着いた行動や教えた通りのことが偶然であってもできた時に大げさに褒めてあげることが大切です。愛犬と積極的にコミュニケーションを取ることが何よりも愛犬をおとなしく素直に成長させるポイントになると思います。
■ まとめ
愛犬のしつけは、飼い主さんとの関係がとても重要です。それと同時に、愛犬の性格形成においても、その環境や関わり方がとても大切になってきます。日々の生活を一緒に送る上で、子犬の頃によい事とダメな事のメリハリをつけてしつけをすることが大切になります。将来の為にも、子犬の時期にたくさん褒めてコミュニケーションを取ることが必要でしょう。