犬にとって寒い冬は得意なような気がしますが、本当に得意なのでしょうか?犬種にもよりますが、寒さが苦手で体をブルブル震わせる寒がりな犬も最近増えているようです。犬であっても寒い時は人間と同じく寒いのです。
飼い主さんも室内を暖かくしてあげれば良いと、エアコンなどの温度を人間と同じ様な設定温度にしていませんか?今回は、犬にとって快適な冬のエアコン設定温度が何度なのかなど、冬の寒さ対策をご紹介致します。
冬に気をつけたいエアコンの設定温度と適切な湿度
犬にとって冬のエアコン設定温度は、おおよそ20℃~22℃が良いでしょう。この温度は子犬にも快適な温度です。家の中のエアコン温度が一定の温度ならば、更に理想的な環境です。
寒い冬にエアコンをつける時、忘れてはならないのが室内の湿度です。冬はエアコンによって室内が乾燥します。乾燥は犬にも人間にも良くありません。乾燥を防ぐ為には犬にとって快適な室内の湿度がどの程度であるのか知っておき、常にその湿度が保たれるような環境にする必要があります。
適切な湿度は、おおよそ40~60%位です。低くても犬の体に良くないので30%から下にはならないように注意した方が良いでしょう。また、70%以上などの高い湿度もあまり良くありません。飼い犬が体をよく痒がったり、耳などに炎症が起きたりしていたら湿度が関係している場合もあるので室内の湿度を必ず確認するように心掛けて下さい。
エアコンをつける場合の乾燥対策
エアコンによって快適な温度を保つことが出来ますが、エアコンの使用によって室内が乾燥してしまった結果、犬の毛に静電気が起きて部屋のほこりを吸ってしまい、汚れが犬に付く心配もあります。乾燥対策として、犬にとって適切な湿度になるよう、加湿器があると便利です。加湿器がない場合は、タオルなどを室内に干したり、洗濯物を干すことで湿気を作るように工夫します。タオルなどが乾いてしまったら、繰り返し濡らしておくようにするとよいでしょう。
犬は室内が乾燥していると水などを良く飲みますので、エアコンが付いていて何時もより頻繁に水を飲むようなら、室内が乾燥しているのかもしれません。その場合は、湿度が30%以下であれば湿度が上がるようにしてあげます。
エアコン以外の暖房による注意点
冬の暖房対策には、エアコンの他にファンヒーター、ハロゲンヒーター、ストーブや最近ペットショップなどで販売されている暖かくなる犬用のマットなど色々ありますが、中には危険性がある物や犬の体に悪い影響を及ぼす物もありますので、暖かくなるからと安易に使用しないようにしましょう。
エアコンは犬の手などが届かない場所に付いるので、やけどの心配は無いですが、ファンヒーター・ハロゲンヒーター・ストーブなどは熱によってやけどやケガをすることがありますので、飼い主さんはしっかりと注意をしてあげましょう。
犬にやけどをさせない為には、熱を出している電気製品のまわりに近づいても安全なように、サークルなどで囲う事をおすすめします。また、暖かくなる犬用のマットは中身に注意が必要で、マットを破いて中身を食べてしまうなど事故が起こらないように気を付けましょう。
まとめ
寒い冬に気をつけたいエアコンの設定温度は、20℃~22℃が適切でしょう。合わせて、室内の乾燥にも注意が必要です。また、他の暖房器具を使用する際は、犬が近づきすぎないように工夫しましょう。
長時間暖房器具の側にいて、犬がやけどなどをしてしまってからでは遅いのです。他にも特殊素材を飲み込むなど、事故が起こらないような環境を整えてあげましょう。飼い主さんの心がけによって、愛犬が寒い冬を暖かく快適に過ごせるようにしてあげましょう。