猫が後ろ足で首を掻いていることはよく見かけることですが、掻きすぎていることはありあませんか?体を痒がる理由は病気やストレスなど様々な原因がありますが、実はノミがいることが原因の場合があります。猫の体にノミが発生してしまった時、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか。
■ 猫が首を掻いている時に注意したいこと
猫がなんだか体を搔いている、首あたりをしばらくずっと搔いている、そんな様子を見た場合、少し注意して観察してみましょう。体にノミが付着している可能性があります。実はノミは2000種類以上も存在すると言われていますが、その中でも、ネコノミが猫の体についていると、激しいかゆみに襲われるのです。
猫にノミがつくと、後ろ足で必死に首の後ろや体をかいていたり、なめています。また、その痒さから、体を噛んで傷を作ってしまうこともあります。ひどくなると、脱毛や発疹が見られるようになりますが、ノミの糞である黒い粒が体やベッドなどについていることもありますので、よく見てみましょう。
もともと春から夏に発生するノミですが、快適な室温が維持されているお部屋の中では、1年中発生してしまいます。体を掻き続けて傷がどんどん深くなってしまったり、重度になると、貧血症状が起こってしまうほど、危険な場合もあります。
■ 猫にノミがいる時の対処法
猫にノミが付着してしまった場合は、まずはその駆除が必要になります。猫の体に大量に付着してしまうと、その駆除がなかなか大変になりますが、まずは、ノミ取りクシでノミを取りながら体のお手入れをしてあげるようにしましょう。猫がかゆそうにしている首や背中、内股などは特に要注意です。取ったノミは潰さないように注意しましょう。
猫の体を綺麗にしてあげる為に、お風呂に猫を入れてあげましょう。もちろん、今までお風呂を経験したことない猫を突然お風呂に入れてしまうと大暴れになってしまいます。ノミ取りシャンプーなどを使って、足をまずぬるま湯につけてから、少しずつ上に向かって洗っていきましょう。最後にしっかり、ノミの糞まできれいに洗い流すことが大切です。
動物病院では、ノミの駆除薬を販売しています。そこで、ノミ取り駆除薬をもらうようにしましょう。駆除薬にはいくつか種類がありますが、副作用もありますので、獣医師と相談しながら決めるようにしましょう。
■ 猫ノミ予防とお部屋の掃除
猫の体にノミがついていることがわかったら、まずは家の中のお掃除をしましょう。特に猫がよく寝ていたベッドやクッション、タオルなどは注意が必要です。捨てることができるのであれば、捨ててしまったほうがよいでしょう。ノミは熱湯に浸したり、中性洗剤を解いた水に落とすなどして死なせてから捨てましょう。
特に梅雨の時期などは注意が必要です。また、ほこりが溜まっている場所にもノミは発生しやすいので、こまめに掃除機をかけることが大切になります。ノミを集めて捨てることができる商品もホームセンターやドラッグストアなどで販売されていますので、こういったものを利用することもよいでしょう。
ノミは、猫の体から落とすことと共にお部屋の中を掃除して根本的になくす必要があります。そのまま捨ててしまうと、結局はゴミ箱の中で発生してしまいますので、駆除する際は徹底的にいなくなるまでお部屋の中をきれいにしましょう。
■ まとめ
猫の体にノミがついていると、猫は体をとても痒がりストレスになります。快適な温度を保っているお部屋の中にいることもありますし、外に行く猫の場合、外でつけて帰ってきてしまうこともあります。ノミは、猫だけでなく、飼い主さんとの生活にまで影響を及ぼします。日ごろから注意すること、そして見つけてしまったらすぐに対処するようにしましょう。
また、猫の健康管理の為にかかりつけ医を作ることはとても大切なことです。首を搔く仕草が多く見られるようになったら、しっかり獣医師さんに相談するようにしましょう。また、webで相談できるサービスもありますので、すぐに病院に行けない場合は、webを通して獣医師さんに相談することも検討してみましょう。