猫は大人になるとクールな性格になりがちですが、子猫のときはまだまだ甘えん坊。ついつい甘やかしたくなってしまう、かわいい子猫ちゃんですが、いざ飼ってみると、何でも噛みたがり、挙句の果てには、飼い主さんの手まで噛んでくることがあります。それでも「甘噛みだし可愛いから我慢して噛ませてあげちゃう…」なんてことありませんか?子猫であっても、人間を噛む事を放っておいてはいけません。子猫の時は、しつけがしやすい大切な時期。子猫の時期から習慣付ければ、噛むことをやめさせることができます。子猫をどんな性格の猫にするのか、飼い主さんの接し方によって変わります。今回は、子猫の噛み癖対策を、わかりやすくお教えいたします。
◉ まずは、猫の習性を知っておきましょう
猫はお魚が大好きですが、肉食の動物です。猫の歯や内臓の仕組み、爪などから肉食に適した動物だとわかります。
ー猫の尖った歯
猫の歯は大きく分類すると「切歯」 「犬歯」 「臼歯」の3つあります。
① 「犬歯」は獲物にかみつく歯です。 上下2本です。
② 「臼歯」は大きい肉を細かく噛み砕きます。上8本、下6本です。
③ 「切歯」は獲物の肉を剥がします。上下6本ずつです。
どの歯にも共通しているのは、猫の歯の先は鋭くなっていることです。可愛らしい外見のイメージと違い、お口の中はしっかりと野生を感じますね。
猫の内臓も肉食用
猫の腸は草食動物に比べてとても短くできています。体長の何十倍も腸の長さがある草食動物に比べて、猫の腸は体長の約4倍しかありません。消化時間が早い分お肉、魚などしっかり食べることが可能なのです。
獲物を捉える猫の爪
普段は爪をしまっていて、獲物を取るときなど隠しておいた爪を出します。尖がっている爪は、狩猟に向いています。爪をとぐのは狩猟には欠かせない習慣というわけです。
狩猟が得意な猫、当然噛みつきも得意技
子猫に備わっている狩猟本能の中にある噛むという行為です。また、撫でられたことが嬉しくなかったための噛みつき行為もあります。人間に対して行わないように飼い主が対策をすれば、噛みつきの機会そのものを改善できるでしょう。いくら可愛い子猫でも噛みつかれるのは好ましくありません。猫は悪い癖を経験から覚えてしまいますので、対応の仕方は家族全員でルールを決めるようにしましょう。
◉ 子猫の噛み癖予防対策
噛みつかれたら、そっと手を離すこと
対策としては、子猫が少しでも噛みそうになったら噛みたそうな対象物を隠しましょう。人間の手、足なども同じくそのまま噛ませておいてはいけません。さっとさり気なく手や足を隠しましょう。出来れば黙って隠すのが一番です。
それでも、噛みつかれたら、無視すること
もし噛んでしまったら、徹底的に無視をすることです。噛み付く行為は、子猫にとって”楽しいことがない”ということをしっかりアピールしましょう。これは、中途半端な対応ではいけません。しっかりと行動に表しましょう。また、ポイントは、噛んでから叱っても効果がありません、噛みそうになった時に即行動しましょう。
機嫌のいいときに、猫じゃらしで遊ぶこと
しかしながら猫が持つ狩猟本能を全く消すことは出来ません、無理になくそうとしても猫にとってはストレスが大きく掛かり更に噛みたくなる場合があります。ストレスを無くしてあげるためには、ご機嫌のいい時を選んでじゃらしてあげる事も猫にとって、大事な学習となります。じゃらして遊んであげる時は、絶対手を出さない様に気をつけましょう。
◉ 子猫の噛み癖をほおっておいたら!?
噛みつきを放っておいたら、どうなるのでしょうか?老猫になっても、手が付けられない困った猫に変身してしまいます。小さい頃は、甘噛みであまり痛くもないし、そのしぐさに負けて好き放題噛ませておく飼い主さんがいます。猫が大人になって、スキンシップを取ろうとしても、ガブリと本当に噛んでくる本当に困った猫になります。飼い主だけならまだしもお客さんなど他人に対しても狩猟本能が全面に出てきてしまいます。そうなってからでは遅いのです。あまり酷ければ動物病院に相談をして見ましょう。
◉ まとめ
猫が持つ狩猟本能の為に、噛み癖が付いてから躾けるのはかなり困難です。子猫の噛み癖は予防対策が一番です。噛もうとしたしぐさを早く読み取り、その場から立ち去るなどの工夫をしましょう。
しかし、ただただ人間の思うように育てると、猫にとっては大きなストレスが掛かってしまい、さらに凶暴性を増すようになります。又、ストレスから起こる色々な病気にも掛かりやすくなるので、必ず子猫が楽しめるように遊ぶようにしましょう。子猫も噛むことをしなくなり、ストレスも持たずに健康に育つことが出来ます。遊んであげる時のポイントは、ごきげんの良い時ですよ!子猫の時期にしっかりと学習させてあげましょう。