10月も半ば。いよいよ本格的な秋になり、寒くなってきましたね。秋といえば、「食欲の秋」!秋ならではの旬の食材を堪能したいですね。
しかし、人間が当たり前のように食べている秋の食材の中には、犬が食べると危険なものがあるとご存知でしょうか。愛犬の健康をしっかり守るために犬にあげてはいけない食材をご紹介します。
■ 貧血を起こすネギ
犬に与えてはならない野菜の代表例が「ネギ類」。長ネギなどに加え、同じネギ類のニラやニンニク、ショウガなどの香味野菜も与えてはなりません。ネギ類に含まれる硫化アリルは、犬や猫の体内に入ると、硫化アリルは赤血球を壊れやすくして溶血性貧血の症状を引き起こします。犬は貧血状態を起こし、血尿や嘔吐、下痢などの症状を引き起こす危険性をはらんでいるのです。生ではもちろんダメですが、加熱してもこの毒性は抜けないので、たとえ煮汁であっても危険なのです。
■ ソラニンに注意!ジャガイモ
次に紹介する危険な野菜はジャガイモ。寒くなってきた季節にホクホク蒸して食べるジャガイモは格別ですよね。「サツマイモはあげていいのに、ジャガイモは本当にダメなのか?」と思われる飼い主さんもいるかもしれません。実は、サツマイモがヒルガオ科であるのに対して、ジャガイモは、ナス科。ナス科の野菜には、ソラニンという有害な物質が含まれていて、中毒を引き起こす危険性があるのです。犬は中毒になると、嘔吐、下痢などを引き起こし、大量に摂取した場合には死に至ることもあるため、誤って食べさせないように注意しましょう。
■ 中毒を引き起こす銀杏
秋らしい食べ物銀杏も、犬に与えてはならないもののひとつ。人間も大人が銀杏を40~50粒食べると中毒症状を起こすと言われています。犬が銀杏を食べると、メチルビリドキシンという有害物質により呼吸困難や嘔吐、けいれんを引き起こします。銀杏は、秋の散歩コースにも落ちていることがあり、ネギやジャガイモよりも犬が知らぬ間に口にする危険性が高いですよね。
もしも、愛犬が銀杏を口にしてしまったらどうすればよいのでしょうか。銀杏中毒は神経の異常興奮によって引き起こされるので、まずは犬を落ち着かせましょう。また、発症には数時間、場合によっては半日ほどかかりますから、目を離さずしっかり犬の容体を観察しましょう。無理に銀杏を吐かせるとかえって危険なので、犬を落ち着かせたのちは、すぐに獣医さんに診てもらうのがよいでしょう。
■ 原因がわからず、判断しかねない場合はどうすればいい?
また、銀杏を犬が食べたのを見ていれば、適切な対処が可能ですが、見ていない場合、犬の体調変化をみて気づいた場合はどうしたらいいでしょうか?飼い主さんとしては、何が原因かすぐにはわからないことも多いはず。その場合は、まず犬の様子を写真や動画に記録するようにしましょう。すぐにでも相談したい場合は、動物病院にいくか、もしくはwebで相談できるサービスを利用しましょう。ペットの様態変化は、飼い主さんの誤った判断で対処すると危険ですので、必ず専門家に相談するようにしましょう。
いかがでしたか。以上のような食材以外でも、犬は肉食動物ですから、野菜の与えすぎは消化不良を引き起こす恐れがあります。与える量には十分注意しましょうね。また、万が一、これらの野菜を与えてしまった時には、容体が悪化する前に動物病院に連れて行きましょう。