猫 生活習慣病
人間にとって生活習慣病は大きな問題ですが、実は飼っている猫も生活習慣病になることがあるのをご存知ですか?猫の生活習慣病も人間と同じように、ガンや糖尿病、糖尿病などの生命にかかわる病気に繋がる恐れがあります。そこで今回は、猫に多い生活習慣病の原因や予防法、対策について詳しくご紹介したいと思います。

猫が生活習慣病になる原因は肥満?


猫 生活習慣病
猫が生活習慣病になるのは、主に食生活が原因と考えられます。猫が欲しがるままに、食べているものを愛猫に与えている飼い主さんはいませんか?

健康な猫の体は全身が引き締まっていますが、もし骨が触れないくらいお肉がついている場合は、太りすぎと考えられます。体を足で支えるのがつらそうなくらいお腹が出ているのは、完全に肥満体型です。

人間の生活習慣病と言えば、メタボと言う言葉を連想するように肥満体型が、命に係わる病気に繋がることで知られていますが猫も同じです。人間よりも、はるかに小さな体の猫が、与えられるままに人間の食べるものを食べ続けると肥満となり生活習慣病になることは目に見えていますね。

猫が病気になる理由は、遺伝が関係していると言われます。そこに肥満と言うリスクが加わることによって、他の病気にかかる可能性が大きくなります。

さらに、去勢や避妊手術をするとホルモンバランスが崩れて太りやすくなります。太りやすくなったところへ、制限なく食べ物を与えてしまえば肥満になって当然のこと。だからこそ、飼い主さんがしっかりと健康管理する必要があるのです。

生活習慣病にさせないための予防法と対策について


猫 生活習慣病
大切な愛猫を生活習慣病にさせないためには、どのような予防をしてあげれば良いのでしょうか?

運動量を増やす

猫は毎日運動をしているでしょうか?多くの猫は運動らしい運動をしていないと言う答えが返ってきます。可能であれば、室内に猫が遊べる空間を作ることをオススメします。例えば、猫のタワーのような上下に上り下りできるものなどが効果的です。

食事やおやつの見直し

もし、愛猫が肥満で早食いやドカ食いをしているようであれば、早食いができなくなるように特殊な容器に餌を与えてみましょう。

また、おやつを与え続けている飼い主さんが心を入れ替える必要があります。たかが肥満と甘く見ていると肥満から病気を引き起こし、ペットが命を落とすことにもなりかねません。

生活習慣病は命にかかわる?猫の運命は飼い主さん次第


猫 生活習慣病
猫も生活習慣病になると、肥満から色々な弊害が起こります。

関節や筋肉への負担

体重が重くなると足や腰に負担が掛かり、足の関節や靭帯、椎間板などを痛めやすくなります。

心臓への負担

体重の増加は心臓にも負担を掛けることになります。

呼吸器への負担

体重増加で首の周りにも脂肪がつくと、気道が圧迫されて呼吸がしにくい状態になります。

糖尿病

たくさん食べるのに体重が減ってくるのは糖尿病の疑いがあります。

皮膚病にかかりやすくなる

肥満で体に余計な脂肪がつくため、猫自身がグルーミングを満足にできなくなります。そのため皮膚病になるケースが多いです。

手術などの麻酔が効きにくい体質になる

手術をする場合に、過剰な体重増加が麻酔の効きを弱めることがあります。

猫は与えられるエサやおやつを喜んで食べているだけで、肥満になりたいわけではありませんね。肥満になるような食事の与え方をする飼い主が、生活習慣病を招いていると言うことです。

病気を早期発見するために、定期検診を受けましょう

猫が肥満にならないように健康管理をしてあげることはとても大切なことです。しかし、もし愛猫が肥満になっている場合は、体調管理を取りつつ、肥満が解消できる方法を実行してみましょう。肥満は万病のもとです。何か起こってからでは取り返しがつかないことも多いのです。徐々に進行が進む生活習慣病は、発見も遅くなりがちですが、獣医師さんのもとで健康診断を受けていれば、早期発見につながりやすくなります。猫の健康を守るのは飼い主の役目。猫の気づかぬ病気の進行を発見するためにも、定期検診を受けるようおすすめします。