今人気のアロマテラピーは、疲れを癒しリラックス効果を与えてくれる優れもの。ところが、このアロマは猫にとっては危険なものだということをご存知ですか?
■ 使用方法を間違えると人間にとっても危険な存在に!
いろいろな有効成分が認められている精油は、植物から抽出されています。アロマで取り込む成分は、肝臓の代謝機能で体に無害なものに変えています。人間であっても、使用方法や使用量を誤って毒性が強い量を取り込んでしまうと、解毒作用がおいつかず、中毒症状を起こします。
■ 猫にどんな影響があるの?アロマに潜む危険とは?
猫の肝臓の代謝機能は人間とは異なり、解毒作用に必要な機能が不十分だと言われています。このため、人間よりもはるかに少ない植物の毒性で中毒症状を起こすことがわかっています。
それは猫がもともと肉食の動物であることに由来しています。、肉食に必要な肝機能しかないため、植物の中に毒性がある場合、解毒できません。精油は濃縮されているため、猫にとって毒性のあるものはとても危険になってしまいます。
毎日少しずつ毒性の強い精油を取り込んでいると、その毒が蓄積されていきます。蓄積量が限界を超えると突然中毒症状が出たり、場合によっては死に至るケースも。癒やし効果の高いアロマは実は怖い存在だったのです。
■特に危険!猫には絶対危険なアロマ
猫にとって危険なアロマ、その中でも特に危険な精油は以下の通りです。
◇モノテルピン炭化水素類を多く含むもの
レモン・オレンジ・マンダリン・タンジェリン・グレープフルーツ・ライム・パイン・ベルガモット・スプルース・ファー
◇フェノール類を多く含むもの
タイム・オレガノ・クローブ・サマーセイボリー・カッシア・ペパーミント・ティーツリー・ユーカリ
◇ケトン類を含むもの
柑橘系・カモミール・ローズマリー・松の油・ラベンダー・シトロネラ
■ 猫に安全なアロマはあるの?
猫と植物の毒性に関しての研究結果がないので、はっきりとしたことは解明されていません。人間に効果的な精油の効果を猫に試したくても、猫と人間では肝臓の働きが大きく違いますし、人間に全く無害で有効な成分も、猫にとっては毒になる可能性もあるので「100%安全な精油はない」と言えるのです。
猫はもともと刺激のある香りは好きではありません。すでにアロマが生活の一部という人は、すっぱりやめることが出来ない場合、猫を飼うことをあきらめるしかありません。
■ 猫がアロマに触れてしまった場合は?
とにかく、早く対処することが大切です。救急対応してくれる病院を探し、すぐに猫を連れて行きましょう。最悪の場合、死に至ることもありますので、早急に対応するようにして下さい。
■ まとめ
天然の植物から抽出した精油でアロマテラピーをすれば癒やし効果が得られ、ストレス解消にリラックスに活用しているという人も多いと思います。しかしながら、人間にとっては最高の癒しも猫には命の危険さえおびやかす存在です。
愛する猫が苦しく辛い思いをしないために、アロマは極力避けるべきと言えるでしょう。