家族同然であったペットとのお別れは、とても辛く悲しいことです。
ぽっかりと穴が空いたような喪失感は、大変大きいことでしょう。
このように悲しみが深いあまり、心身に支障をきたしてしまう症状のことをペットロスと言います。
今回は、そのペットロスの症状を乗り越える方法と共に、周囲の人がどのように接するべきなのかを考えてみたいと思います。
■ ペットロスについて!どんな症状が出るの?
犬や猫は約20年生きると言われていますが、病気などをすることにより平均寿命は12~13年と考えられます。
その何年間も一緒に過ごしてきたペットの死は受け入れがたく、悲しんだり苦しんだりすることは当然のことです。
ペットロスの症状は、人それぞれ違いますが、多くの人がペットの鳴き声が聞こえる。足音が聞こえるなどの空耳のような症状が出るようです。
軽度の場合は空耳などは短期間に終息するのですが、重度の場合、身体的に食欲が無くなり寝込みがちになると言う人も多くいます。
その他の症状をあげてみましょう。
1.精神的な症状
落ち着かない。常に不安である。集中できない。孤独感が強くなる。パニックに陥る人もいます。
2.身体的な症状
食欲不振。過食。下痢や便秘。吐き気。めまい。倦怠感。眠れない。
その他に、何もやる気が起こらないなどの症状が見られます。
■ ペットロスになった人には理解し支えてくれる人が必要
この悲しみは時間が解決してくれると言った場合が多いのですが、症状が長く続く場合や、症状が重くなる場合には、一度医師の診察を受けてみることも気持ちが楽になる方法の1つです。
同じ経験をした人に、今の思いを聞いてもらう方法もありますし、ペットロスと言う言葉はまだまだ社会では認知が少ないのですが、最近では、ペットロスカウンセラーと言う専門家がいます。
話を聞いてもらうことで、気持ちが落ち着き現実を受け止めることができるようになれば、症状も軽くなってくるのではないでしょうか?
また、周りの人が「いつまでも泣いていたら気が済むのか!」「また他のペットを飼えばいいじゃないか!」などと言う心ない言葉を投げかけるようなことは、励ますつもりが逆効果になり追い込むことになる場合もあります。
周囲の人は、そっと見守る程度にしておくことが大切です。
■ ペットロスを乗り越えるために前を向こう!
ペットを失った悲しみは、何年経っても癒えることはありません。
しかし、ペットとの思い出を大切にしながら、心身の健康を取り戻し、普通の生活にもどることが必要です。
ペットロスになった時に、一日でも早く気持ちの整理ができる対処法をあげてみましょう。
1.悲しい時は我慢をせずに涙を流して泣く
2.食事はできるだけ摂る
3.眠れなくても体を横にして休める
4.友人とおしゃべりをする
5.軽い運動をしてみる
徐々に心に平穏が戻って来たら、ペットが使っていたものを整理し写真を飾ってみるなど、気持ちに区切りをつけてみましょう。
新しいペットを飼うことを、亡くなったペットに対して罪悪感を感じると言う人がいます。しかし、それは間違いです。ペットは人よりも寿命が短く、多くのペットを人が看取ることになります。
ペットが一緒にいた時間が幸せな時間であったなら、それに感謝し、また新たな命と向き合い前を向いて歩いていきましょう。
■ まとめ
飼っていたペットが素晴らしい存在であったからこそ、飼い主はペットロスになってしまうのです。それは誇らしいことではないでしょうか?
大切なペットと、一緒に過ごした日々を良い思い出にできる日がきっと来ます。