主な症状
お腹を痛がる、ショック状態を起こす、下痢をする、便秘になる、ぐったりしている・元気がない、吐く、脱水を起こす 食欲がない、など。腸閉塞の症状は、閉塞した場所や通過のしづらさの程度によって異なります。軽度なものから中程度のうちは、嘔吐や下痢、しぶり、便秘、元気・食欲の低下、脱水などが中心の症状ですが、腸が完全に閉塞するような重度の場合には、激しい腹痛、血色の悪い粘膜、浅速呼吸、頻脈などの症状が引き起こされます。最悪の場合、腸管が壊死してショック状態に陥り、死に至ることもあります。
予防方法
腸閉塞の予防の一つとして、日頃から異物を飲み込ませないようにしつけておきましょう。ワクチン接種や内部寄生虫の駆虫によって、腸重積や寄生虫症を予防することも重要です。
原因
異物の飲み込みが主な原因となります。その他にも、腸の腫瘍や腸管内に大量寄生した寄生虫が閉塞状態を引き起こすこともあります。この他、激しい下痢によって腸重積が生じたり、腹部ヘルニアに腸管がはまり込んだり、腸捻転などが原因で通過障害が引き起こされることもあります。
治療方法
脱水やショック状態を安定させた後、外科手術で異物を取り除いたり、腸管の修復や切除を行ったりします。閉塞の原因に応じた対処が必要です。