主な症状
食欲がない、吐く、下痢をする、皮膚の色が黄色いなど。症状はほとんど出ませんが末期になると、肝細胞が脂肪に置き換わってしまい肝細胞を組成する繊維状の細胞だけが残って、肝臓自体は小さく萎縮・硬化します。これを肝硬変と呼びます。 肝硬変の犬には、食欲がない、吐き気を催す、下痢をする、皮膚の色が黄色くなるなどの症状が見られます。
予防方法
日頃から、愛犬の食事、運動などに気をつけましょう。また定期的に血液検査を含む健康診断を行いましょう。
原因
食物からの脂肪は、腸から吸収され、脂肪酸として分解されます。脂肪酸は血中のたんぱく質によって、肝臓へと運搬され、エネルギーとして消費されるか、そのまま肝臓に蓄積されます。摂取が消費を上回る状態が続くと、肝細胞に過剰な脂肪が溜まっていき、それが原因となります。
治療方法
軽度な脂肪肝の場合、低脂肪食を中心とした食餌療法を行い管理をします。肝機能低下により症状を伴うレベルになった脂肪肝の場合、点滴などで支持療法を行いますが肝硬変に移行した状態では予後が厳しい場合があります。