主な症状

潜伏期間は7~14日。ペットショップなどで買い求めた仔犬が最初からウィルスを持ってくる場合も多く、購入後2週間は要注意です。激しい下痢や嘔吐、食欲不振や元気の消失、発熱、そして重い脱水といった症状が現れます。吐き気が初期症状で日に5~6回ほど吐き気がでます。進行とともに吐く回数はさらに増加。その後下痢が併発。発症後5日目あたりから血便になり、多くは7日以内に死亡します。症状が進行するとともに白血球が減少するので汎白血球減少症とも呼ばれています。成犬でも感染しますが、仔犬では特に症状は重く、吐き始めて数時間で亡くなる場合もあります。運良く回復した動物は治癒後、便尿に大量のウィルスを数週から数ヶ月にわたり排泄します。このウィルスによって感染がひろがっていきます。

予防方法

犬パルボウイルス感染症の予防は、ワクチン接種が有効です。とくに飼い始めの子犬の場合は、適切な時期・回数のワクチンを接種することが大切です。動物病院に相談してワクチン接種を受けるようにしましょう。

原因

パルボウィルス科に属するウィルスで、いったん感染すると、細胞の分裂が盛んな腸、骨髄、リンパなどでどんどん増殖します。パルボウイルスに感染した犬の便や嘔吐物などを、他の犬が舐めたり触れたりした場合に接触感染します。このほかウイルスの付着した未消毒の食器を使いまわしたり、感染した犬に触れた後、手や服を消毒せずに他の犬に触った場合に感染することもあります。パルボウイルスは自然界で半年~1年はそのままの状態で生存できます。そのため汚染された飼育環境の消毒が不十分の場合には、他の犬にも感染が及ぶことがあります。犬パルボウィルスとネコパルボウィルスは別物でネコのウィルスが犬に感染したりすることはありません。同様に人間には感染しません。

治療方法

犬パルボウイルスに有効な薬剤は、残念ながらありません。そのため脱水症状やショック状態をやわらげる支持療法をおこないます。感染初期、発症後1~2日以内に治療をはじめた場合は、助かる確立が高くなります。一方で血便が始まる、白血球数がかなり少なくなるなど進行した場合の多くは助かりません。使用薬剤はインターフェロン、抗生物質、抗炎症剤、下痢吐き気止め、白血球減少抑制剤などです。治療のポイントは、どの薬を使用するかよりも、いかに感染初期に治療を開始するかが重要です。吐き始まって5日も経過したあたりから治療をはじめても手遅れです。

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