主な症状

お腹が膨れる、むくみがある、ぐったりしている・元気がない、食欲がない、など。初期にはたんぱく尿が見られる程度ですが、病態が進行するにつれ、低蛋白(低アルブミン)血症、高脂血症、高血圧、高ナトリウム血症の状態になり、結果として腹水、浮腫、下痢、嘔吐、元気消失、食欲不振といった症状がみられるようになります。また、免疫力が低下するため感染症にかかりやすくなります。

予防方法

尿検査のある定期健診を受けるようにしましょう。

原因

ネフローゼ症候群は、様々な病気が原因となって引き起こされます。糸球体腎炎といった腎臓の病気はもちろん、代謝異常による腎障害、腫瘍疾患、様々な感染性疾患、腎臓に毒性のある薬剤や毒物の摂取、免疫系疾患などが挙げられます。

治療方法

原因となっている疾患が明らかなの場合、その病気の治療を行い、その他、ナトリウムやたんぱくを制限した処方食、抗高血圧薬(血管拡張剤)、利尿剤、抗炎症薬や種々の免疫抑制剤等を病態に応じて用います。またネフローゼ症候群では血栓塞栓性疾患が生じやすくなるため、その発症を予防するため、運動制限、抗血栓剤投与といった治療を行うこともあります。

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