主な症状
下痢をする、ぐったりしている・元気がない、吐く、熱がある、脱水症状、食欲がない、など。急性膵炎では、発熱、食欲の低下、腹痛、呼吸困難、嘔吐、下痢、脱水、元気を失ってぐったりするなどの症状がみられます。重症の場合には、最悪命に関わります。慢性膵炎の場合には、軽度ではありますが、急性膵炎と似た症状を断続的に起こすこととなります。
予防方法
高脂質な食餌が膵炎の遠因になります。栄養バランスのとれた食餌や、適度な運動により、肥満にさせないことが挙げられます。
原因
様々な原因で活性化した消化酵素の膵液が膵臓内に逆流し、膵臓自体を消化してしまうことで発症します。薬物の投与、クッシング症候群等の病気、ウイルスや寄生虫に感染、腹部外傷などが要因となることもあります。脂肪を蓄えた肥満の犬に多くみられます。
治療方法
膵炎の治療は内科的治療がメインになります。輸液療法を行い、それと同時に制吐剤や鎮痛剤、抗生剤などの投与を行います。また、膵臓の酵素が活性化することを抑えるため、蛋白分解酵素阻害剤を投与したり、短期間の絶食などを行うこともあります。重篤化しショック症状などが発現した際には、その対処も必要になります。