主な症状
元気がなくなる、疲れやすい、運動をしたがらない、すぐに息切れをするなどの貧血の一般的な症状に他に、食欲の低下や嘔吐、粘膜蒼白や黄疸、呼吸が浅く速い、脈が速いなどの症状も見られます。
予防方法
免疫介在性溶血性貧血は原因が不明確なこともあり、予防は困難です。しかし、放置しておくと、2~3週間で死亡することもあるので、早期発見・早期治療が重要です。もし発見が遅れても、諦めなければ可能性はありますが、再発する可能性もあるため、長期的に付き合って行く必要がある病気です。異変に気付いたらすぐに病院につれていきましょう。
原因
免疫介在性溶血性貧血は、体内に侵入するウイルスや細菌などの外敵を攻撃する免疫システムが、自分の赤血球を攻撃し、破壊してしまうことによって発症します。一般的には原発性と二次性に分けられ、犬では原発性(原因不明)がほとんどです。二次性ではウイルスや細菌の感染、抗生剤やワクチンの接種、また腫瘍などが要因となって発症することもあります。
治療方法
赤血球を破壊する免疫システムを抑えるために、ステロイド剤、シクロスポリンなどの免疫抑制剤を投与します。症状が重い場合は輸血やヒト免疫グロブリンの投与を行うこともあります。またDICを発症した場合は、DICに対する治療も行います。