主な症状

ノミアレルギー性皮膚炎では、赤い発疹や脱毛がみられ、犬は激しい痒みを訴え、特に腰から尾の付け根あたりをしきりに気にして、噛んだり、後ろ足で引っ掻いたりします。そのため、皮膚の表面が傷ついてしまい、そこから細菌が感染すると膿皮症を起こして、さらに症状を悪化させてしまいます。慢性化すると、、皮膚の肥厚や過剰な色素沈着などの症状が見られます。

予防方法

ノミの予防・駆除薬を定期的に投与して、ノミの寄生を防ぐことにより、ノミアレルギー性皮膚炎は予防できます。また、成虫駆虫薬だけでなく、卵や幼虫、サナギの成長を阻害する薬剤も使用すると、室内など飼育環境中の幼虫やサナギが成虫となるのを阻止します。また、予防・駆除薬には有効期間があるため、定期的に投与して効果が途切れないようにすることが大切です。

原因

ノミアレルギー性皮膚炎は、犬に寄生したノミが吸血するときに放出する唾液に対してアレルギー反応を起こすことが原因となって引き起こされます。そのため、刺された部位以外にもかゆみや炎症などの症状がみられます。特にアレルギー体質の犬(アトピーや食事アレルギーを持つ犬)は、ノミアレルギー性皮膚炎を起こしやすく、重い皮膚炎になってしまうことがあります。一度ノミアレルギーを発症すると、ノミに寄生されるたびにアレルギー性皮膚炎が生じる体質になってしまいます。

治療方法

ノミアレルギー性皮膚炎に対しては、犬の治療と環境の改善を同時に行う必要があります。まず、犬に寄生しているノミを駆虫薬で除去し、抗アレルギー薬や消炎剤などで皮膚のかゆみを抑えます。そして、室内や車の中、寝床などの飼育環境内にいるノミの卵や幼虫、サナギを駆除します。特に家具のすきまやソファーの下、カーペットなどに潜んでいるため、掃除機を家のすみずみまでかけ、かけ終わったあとのゴミは密閉した袋に入れてすぐに処分します。また、滴下型のノミ駆虫薬の多くには成虫駆虫薬と昆虫発育阻害剤(幼虫やサナギの成長を阻害する)が含まれているので、成虫の駆虫だけを行うよりも効率的にノミ駆除ができます。まります。

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