主な症状
涙を流す、目が赤い、目をこする、など。犬の目頭側には、第三眼瞼と呼ばれる眼瞼(がんけん)が存在し、その裏には第三眼瞼腺という腺組織があります。この第三眼瞼腺がまぶたの外に飛び出してしまう病気のことをチェリーアイと呼びます。患部は炎症を起こし、赤く腫れ上がります。多くの場合で結膜炎や角膜炎が併発し、涙を流したり、目が充血する様子が見られます。
予防方法
早期発見・早期治療が大切です。
原因
第三眼瞼腺と眼窩骨膜を繋ぎとめる結合組織の力が先天的に弱くなっている場合に、チェリーアイを発症しやすくなります。目やその周囲に外傷を負った場合や、目の奥に腫瘍があった場合などにも発症します。
治療方法
飛び出している第三眼瞼腺を元に戻す治療が行われます。飛び出している部分が小さい場合には、抗炎症薬の点眼などが行われ、大きい場合や小さくても再発をくり返す場合などは、外科手術で整復します。慢性で重度の場合には、再発を繰り返すことがあり、この場合ドライアイを起こしやすくなっているため、手術後に乾性角結膜炎の治療が必要となることもあります。