主な症状

子猫の場合、発熱、呼吸困難、嘔吐、粘血便、黄疸など様々な症状が現れ、重症の場合死亡しますが、たいていは無症状です。成猫の場合は、たいてい無症状です。しかし衰弱した成猫では持続性の下痢、貧血や目に虹彩炎やブドウ膜炎を起こします。体の一部がマヒしたり、運動失調を起こすこともあり、このとき猫はまっすぐ歩けなくなったり、ふらついたり同じところをぐるぐると回転することがあります。

予防方法

トキソプラズマのオーシストが含まれている可能性のある土などに、飼育している猫を触れさせないよう、室内飼いを心がけることが予防につながります。また、肉に含まれているトキソプラズマは加熱すれば死滅するので、豚肉や鶏肉などの肉にはしっかりと火を通すようにし、生肉を置いたまな板や包丁などは使うごとに洗うようにしましょう。

原因

トキソプラズマという寄生虫の感染によって起こります。感染した動物の肉を生で食べたり、感染した猫の便から排泄されたトキソプラズマのオーシストが混じった水を飲んだり、グルーミングしているときなどに何かの拍子にオーシストを口に入れたりすることで感染します。さらに、母猫がトキソプラズマに感染していると、母乳や胎盤を介して子猫に感染が起こる場合もあります。

治療方法

様々な抗生物質を使って治療を行います。同時に、下痢や発熱などの症状がある場合は、それらに対する治療を並行していきます。ただし、免疫力のかなり低下している猫で全身性の症状が重い場合、その予後は不良なことがあります。

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