主な症状
脂漏症には油性脂漏症と乾性脂漏症があり、それぞれ症状が異なります。油性脂漏症は皮脂が過剰に分泌されて、体全体が脂っぽくなり、体臭が強くなったり、脱毛が生じる場合もあります。乾性脂漏症では、新陳代謝が活発になりすぎて大きなかさぶたのようなフケが多くなり、皮膚が乾燥します。
予防方法
普段から、体を清潔に保ち、生活環境もこまめに掃除しておくことが大切です。また、栄養の偏りを防ぐことも予防につながります。
原因
一般的には、栄養失調や脂肪分の多い食事、あるいは脂肪分の少ない食事であったり、ミネラルやビタミンの不足が原因になると考えられています。また、細菌感染、ヒゼンダニやツメダニなどの外部寄生虫、マラセチアなどの真菌の感染、ホルモン分泌異常を起こす病気など、様々な状況が原因になることもありますが、正確な原因は未だ解明されていません。
治療方法
細菌感染やマラセチアの感染、寄生虫が認めららる場合や基礎疾患としてホルモン異常をきたす病気がある場合には、その治療を行います。脂漏症を改善するため、油性脂漏症では抗脂漏作用のある薬用シャンプーを用いて薬浴を行い、余分な皮脂を洗い流して皮膚の状態を整えます。皮脂を取りすぎると、皮膚の状態が悪化することもあるため、薬浴のし過ぎには注意しましょう。乾性脂漏症の場合には、ビタミンやミネラルの不足も考えられるため、補助製剤を投与することもあります。そのほか、必要に応じて、脂肪酸製剤やコーンオイル、動物性の脂肪を与えることもあります。