主な症状

手足の動きが鈍く痛みを伴い、背骨の変形、全身の筋肉の萎縮、虚弱、元気消失、膀胱結石などが見られます。背骨の変形により神経の麻痺が起こり、高齢の猫の場合は便秘になることが多くなります。また、骨折しやすくなることも症状の一つです。飼い主はこれらの症状には気付きにくく、病院で診断を受けた時に初めて病気だと気づくことが多いため、定期的に健康診断を行っていないと発見されない病気のようです。

予防方法

偏った食事にならないように、キャットフードを与える場合は、カルシウム、ビタミンD、リンが十分に摂取できるか確認をしましょう。もし不安でわからないことがあれば、獣医師に相談して、健康的な食事を与えられているかチェックする必要があります。

原因

代謝障害によって骨が軟化してしまったり、カルシウム・リン・ビタミンDの不足や不均衡、カルシウムやビタミンDの吸収障害、慢性の消化器障害や寄成虫症・さらに日光浴不足によって発症します。

治療方法

運動制限と食事の改善、消化器障害や寄生虫病などの症状を持っている場合は適切な処置を施します。骨の変形などのないクル病の場合は、一週間程度で活発さが戻り、一か月後程度で通常の生活が可能になります。高齢の骨軟化症では、カルシウムやビタミンDの吸収障害を持病として持っている可能性もあるので、投与することもあります。薬物に関しては、過剰投与すると新たな骨疾患が生じる可能性があるので、慎重に検討していく必要があります。

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