主な症状

肛門から遠く離れた場所にある直腸の粘膜が、ビヨーンと伸びて外に飛び出してしまった重度のものが直腸脱です。

予防方法

繊維質のものをやや多めに取り、腸の蠕動運動を活発にします。排便時のいきみが弱くなれば、腸が外に出ることもなくなります。

原因

感染症、寄生虫症、胃腸の疾患などがあると、直腸に炎症が起こり、粘膜の体積を増やしてしまうことがあります。また、メス猫が分娩するときなど、おなかに力を入れて腹圧(おなかの内部の圧力)が高まると、ちょうど風船を膨らませるように外に広がろうとします。この力が強すぎると、肛門に隣接している直腸の一部、もしくは全部が外に押し出され、直腸脱が発生します。 また、栄養不足や内科的な疾患によって肛門を閉めている肛門括約筋の力が弱まると、通常であれば押さえ込めるはずの腹圧に負け、結果として腸の脱出を許してしまいます。

治療方法

発症してからの時間が短い場合は患部を冷やし、腸を体内の正常な位置に戻してあげます。ただ、再発しそうな時は肛門を一時的に縫合し腸の再脱出を防ぐ必要があります。

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