主な症状

皮膚型肥満細胞腫は主に頭部や首のまわりに好発します。表面は脱毛をともなうピンク色の小さな硬いしこりが1個だけできることが多いですが、体のあちこちにできることもあります。内臓型肥満細胞腫は主に脾臓や肝臓、小腸に発症します。初期には軽度の嘔吐や下痢が見られます。次第に食欲不振、元気低下、体重の減少といった症状も見られるようになります。さらに腹部を触るとしこりが感じられたり、やせているのにお腹が目立つといった様子が見られる場合もあります。

予防方法

予防自体は難しいため、日頃からしこりがないかチェックしたり、嘔吐や下痢がなかなか治らない場合には精密検査を受けさせたりと、早期発見・早期治療を心がけるようにしましょう。

原因

発生する原因自体はよくわかっていません。特定の品種(シャム)では若齢で皮膚型肥満細胞腫の発生が認められているため、品種による素因があるのではと考えられています。また、猫免疫不全ウイルス(FIV)との関連も疑われています。

治療方法

皮膚型肥満細胞腫の場合、腫瘍とその周辺部分を手術で切除しますが、腫瘍が大きく完全に切除しきれなかった場合には放射線治療や合成副腎皮質ホルモン剤などの塗布を行います。内臓型肥満細胞腫では、患部を外科的に切除します。

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