主な症状

乳汁を十分に排出できずに乳腺が詰まり、炎症を起こした乳腺炎の場合、乳房が張って硬くなり、その部分が熱をもつようになり、痛みがあるため乳房に触れられることを嫌がります。これを放っておいたり、猫の体力が弱ったりしているときに、乳腺に細菌が侵入して化膿し、その乳房から膿や血の混じったような分泌物が出ることもあります。症状が進行すると、発熱が見られ、元気を失い、食欲が落ちてしまうことがあります。

予防方法

母猫の飼育環境を清潔に保ち、授乳中の子猫を急に母猫から引き離さないことが大切です。

原因

子猫の授乳期に乳汁が過剰に分泌されて目詰まりを起こしたり、細菌に感染したりすることで炎症が起こります。また、子猫の噛み付きや引っ掻きによってできた小さな傷も要因の一つとして考えられます。発情が始まってからしばらくたつと、妊娠の有無にかかわらずホルモンの分泌が起こり、乳腺が張って乳汁が分泌されるものもあり、偽妊娠によって乳腺が炎症を起こしてしまうことがあります。

治療方法

患部を冷却することで血液の流入量を減らし炎症を軽減する治療法が一般的です。患部が細菌感染を起こしている場合は、細菌を特定し、最も効果があると思われる抗生物質やホルモン剤の投与を行います。膿がたまっていたり壊疽を起こしていたりする場合は、外科手術によって患部を切除します。

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