主な症状

猫のヘルニアの重症度は、「痛みだけ→痛みと軽度の運動障害→反射の消失と運動の中等度障害→完全に動かないが痛みは感じる→完全に動かず痛みも感じない」という順番で高まります。主に歩き方に麻痺が出てきたり、運動を嫌がります。また、頚椎付近のヘルニアの場合は前足の痛みや首から尻尾にかけての麻痺、胸椎付近のヘルニアの場合は胸部の痛みや下半身の麻痺、腰椎付近のヘルニアの場合は後足の痛みや麻痺が挙げられます。

予防方法

背骨に負担をかけるような運動を制限し、もし肥満ならば減量用のフードを使って体重を減らし、背骨への負担を減らします。

原因

交通事故や高い場所からの落下、壁への衝突など、瞬発的に強い力が加わると、椎間板の外側にある繊維輪はコラーゲン繊維が破れて中の髄核が飛び出してしまうことがあります。また、肥満も椎間板に対する強いストレスになります。さらに老化によってコラーゲン繊維が弱化すると、今までは大丈夫だった圧力を支えきれなくなり、繊維輪が破れてしまうことがあります。

治療方法

ヘルニアが軽度の場合は、症状の軽減を目的とした治療が施されます。具体的には非ステロイド系の薬や抗炎症薬の投与などです。重症の場合は、手術によって飛び出した髄核を物理的に除去します。

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