主な症状

痩せる、食欲がない、吐くなど
肝性脳症は、肝臓が正常に働かなくなり、血液にアンモニアなどの有害な物質が含まれ、全身を巡って脳にも障害をもたらす病気です。肝性脳症になると、沈うつになる、よだれを垂らす、痙攣、発作、神経症状などが見られます。他にも、発育不全、痩せる、食欲がない、吐く、下痢をする、お腹が膨らむなどの症状が起こります。

予防方法

肝性脳症の明確な予防法はありませんので、気になる症状が見られる場合は、すぐに獣医師に診てもらいましょう。

原因

よく原因となる病気が、門脈体循環シャントという病気です。門脈体循環シャントは門脈という血管の一部が、後大静脈という血管に連絡路をつなげる疾患です。アンンモニアなどの有害な物質を多く含む門脈血が後大静脈に流れ込み、その血液が脳に届くことで発症します。

治療方法

治療は、アンモニアの合成・吸収を阻害する薬や腸内細菌に有効な抗菌薬を内服したり、アンモニアが生成されにくい低タンパクの食ベ物を食べさせるようにします。また、門脈体循環シャントが見られる場合は、血管手術を行う場合もあります。

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