主な症状
おもに貧血に関連した症状を示します。貧血の程度によって目立った症状が現れないこともあれば、食欲や元気がなくなる、歯茎が白くなる、動くのを嫌がる、息が荒くなる、発熱する、全身が黄色っぽくなる(黄疸)などの症状が見られることもあります。さらに、血小板減少症をおこす可能性もあり、その場合は血が止まりにくくなります。
予防方法
現時点では、残念ながら確実な予防法はありません。感染経路としては、ノミやダニの吸血、ケンカによる咬み傷、母子感染などが疑われていますが、未だに明らかではありません。ノミやダニの予防・駆除剤の定期投与や、猫同士のケンカをできるだけ避けるような飼育方法を心がけることが予防に繫がるでしょう。
原因
猫同士がケンカすることにより体に傷が付き、そこから感染猫の血液が入り込む、感染した猫の血を吸ったノミやダニが別の猫の血を吸う際に病原体が入り込む、などが原因として考えられています。
治療方法
ヘモプラズマ症では、抗生物質の投与が行われます。症状の程度よっては、輸液や輸血が必要になることもあります。症状を回復させることはできても、病原体を完全に退治することはできないため、猫は生涯保菌者となり、免疫が低下した際などに再発する可能性があります。