主な症状

主な症状は、初期はほとんど無症状で、尿検査をしてみると、尿中タンパクが増えている程度で分かりにくいです。しかし、病状が進行するにつれ、活発さが減り、毛のつやが悪くなり、よく水を飲むようになり、浮腫や腹水、そして脱水が見られるようになります。そして次第に食欲が低下し、体重も減少し、軽度の貧血症状や嘔吐、下痢といった消化器症状も見られるようになり、さらに症状が進行すれば、多飲多尿、嘔吐、食欲不振など、慢性腎不全の一般的な症状が見られます。

予防方法

糸球体腎炎は様々な原因によって引き起こされるため、はっきりとした予防法はありません。ただ、猫エイズ、猫伝染性腹膜炎、猫白血病ウイルス感染症などの糸球体腎炎を引き起こすきっかけとなる可能性のある病気にならないよう、年1回のワクチン接種や健康管理、適切な飼育・管理に気をつけることが予防につながります。

原因

主な原因として、ウイルスや細菌の感染、または腫瘍など他の病気が原因となって発症します。感染、炎症、腫瘍などさまざまな全身性疾患の場合、免疫系が働き、その病原体を排除しようとして抗体をつくり、その抗体と病原体が合体したものが血流に乗って腎臓に流れ込み、糸球体のろ過膜にくっつくと、そこに炎症が起きます。また遺伝も関係しているといわれています。

治療方法

主に治療法は、発症の原因と考えられる病気がある場合は、その病気の治療を行い、原因が不明な場合には、免疫抑制剤や抗炎症剤の投与が行われることがあります。各種症状に合わせた対症療法や食事療法も必要となってきます。

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