主な症状
骨折した場所によって症状は様々ですが、主に骨折した周囲が腫れて痛がります。なので、猫は動くのを嫌がり、骨折した箇所をかばうような動作をします。痛みがひどいときには元気や食欲がなくなることもあります。また、交通事故や落下事故で体に強い衝撃を受けた場合は、骨折だけでなく神経や内臓にまで損傷を受けることがあり、命に関わる可能性が高いので緊急に動物病院に連れていく必要があります。
予防方法
交通事故や落下事故を起こさないような環境づくりが重要です。猫を室外に出さないことが一番の予防方法です。また、マンションの高層階に住んでいる場合は、落下事故防止のため、ベランダなどからの転落事故が起きないように、窓を開けっぱなしにしない、猫をベランダに出す際には目を離さないなど、日頃から注意しましょう。さらにできれば、子猫のときから栄養バランスのいい良質の食事を与え、適度な運動を行って、骨格の健全な発育を図ることが大切です。
原因
骨折の原因は、主に交通事故と高い場所からの落下事故です。落下事故では、ベランダに干してある布団の上などに飛び乗って、布団ともども落下してしまうということがあり、特に高層住宅では注意が必要です。時には、室内で骨折してしまうこともあります。また、外出時、猫が塀や壁のすきまを通り抜けようとしてはさまり、パニックになって自ら骨を折ってしまうこともあります。
治療方法
骨折の治療は、主に折れた骨を整復して患部を固定します。処置後は、しばらくの間、患部を動かさないようにし、その後のリハビリ療法も重要になります。また、交通事故や落下事故で他の臓器や神経がダメージを受けた場合、ショック状態にあるときには、これに応じた治療が優先して行われ、状態が落ち着いたあとに骨折の治療が行われます。