主な症状

発作の症状は、意識がなくなって倒れ、全身を強直させて痙攣を起こすほど重度なものから、顔面など、体の一部分だけがピクピクと痙攣する軽度のものまで様々です。猫の場合、普段と異なる行動や様子を見せる時間が短く、突然、痙攣発作を起こします。ときには痙攣発作を何度も何度も繰り返す場合もあります。

予防方法

てんかんの予防は困難です。さらに猫の場合、特発性てんかんは少ない傾向にありますので、定期的に健康診断を受け、症候性てんかんを引き起こす病気の予防や早期発見に努めることが大切です。

原因

てんかんには、脳に異常がなくても発作がみられる特発性てんかんと、脳に何らかの異常(例えば脳腫瘍、脳炎、脳の奇形、外傷による脳の損傷など)があって発作がみられる症候性てんかんに大きく分けられます。若い子猫が発作を起こした場合や、今まで何の兆候も見せていなかった中年齢以上の猫が突然発作を起こした場合、脳の先天的あるいは後天的な病気がある可能性が高いです。また遺伝が関わっている場合も考えられます。

治療方法

原因により異なります。特発性てんかんの場合は、発作の回数や程度をコントロールすることを目的に、抗てんかん薬の投与が行われます。なお、抗てんかん薬は基本的に飲み始めたら一生飲まなくてはいけない薬のため、てんかん発作の頻度によっては抗てんかん薬の投与をせず、経過観察することもあります。症候性てんかんの場合は、抗てんかん薬の服用に加えた内科療法や、外科手術を行う場合もあります。

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