主な症状
頭や顔面の周囲、首の部分でおもに皮膚炎が見られますが、まれに背中やお腹、足などにも皮膚炎が見られることがあります。発症した部分には脱毛とフケが見られ、かさぶたができたり、赤くただれたりといった症状が見られます。また、かゆみをともないますがその程度は様々で、ひどくかゆがる猫もいれば、あまりかゆがらない猫もいます。
予防方法
特別な予防方法はありませんが、ほかの病気が原因でニキビダニ症を発症することがあるため、なるべく病気にかからせず、健康に生活させることが予防につながるといえます。
原因
毛包虫症を発症しやすい猫種がいくつか確認されていて、免疫系統が何らかの形で関わっている可能性が示唆されます。また、基礎疾患が大きく関わっていて 甲状腺機能亢進症、猫エイズウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症、糖尿病、扁平上皮癌などがあります。
治療方法
薬浴かダニ駆除薬の投与を行います。また、細菌の二次感染を発症している場合は、抗生物質などを投与します。またアミトラズなど、殺虫効果のある薬剤を用いて体をよく洗うという選択肢もあります。いずれにしても副作用があるため、適用に際しては事前のインフォームドコンセントが重要です。