主な症状

軽い場合は、症状がほとんど出ないので、自覚症状がない上に飼い主が気づく事もほとんどないので、偶然発見されるケースが多いようです。重度になっている場合は、網膜がはがれてしまう網膜剥離や、眼底出血が起こる可能性があり、失明してしまう場合があります。また、脈絡膜とつながっているブドウ膜に炎症が生じる、ブドウ膜炎を起こしてしまうこともあります。

予防方法

猫が生活する環境を清潔に保ち、危険物を取り除いたりほかの猫との接触を控えるなどの方法があります。猫は狭い場所を好み車の下や、エンジンルームなどに侵入することがあります。

原因

内的な原因はウイルス(猫伝染性腹膜炎ウイルス、猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルスなど)、細菌、真菌、原虫、寄生虫による感染症によるもの、または、腫瘍、脊髄炎、子宮蓄膿症などの基礎疾患が炎症を引き起こす場合があります。外的な原因としては、眼球に何かが突き刺さってできた外傷や、眼球の手術で誤って脈絡膜に傷をつけてしまった場合に発症することがあります。また、不凍液として用いられるエチレングリコールなどの毒物を体内に摂取した場合にも中毒症の症状の一つとしてあらわれることがあります。

治療方法

脈絡網膜炎は多くの場合、別の疾病によってが引き起こされるため、まずそれらの基礎疾患への治療が施されます。具体的にはウイルスに対する抗生物質、真菌に対する抗真菌薬の投与などです。また腫瘍、脊椎炎、心内膜炎、子宮蓄膿症といった病気を抱えている場合は、まずそうした疾患の管理が優先されます。

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