主な症状

症状としては、表皮にイボのような硬いしこりのようなものができ、発生した部分は脱毛することもあります。転移することはまれです。皮膚のどこにでもできる可能性がありますが、特に頭頸部や肩のあたり、体幹に多く見られます。大部分の基底細胞腫は硬く、充実性ですが、一部にはやわらかいのう胞状のものや皮膚の内側にできるものもあります。

予防方法

確実な予防法は存在しません。ほとんどの場合は命の危険を伴うことはありませんが、まれに悪性のがんである場合や、転移する可能性もゼロとは言いきれないため、早期発見・早期治療が大切であり、皮膚に異常を感じたら速やかに獣医師の診察を受けましょう。

原因

原因は明確にはわかっていません。遺伝子の変異が原因とされていますが、そのメカニズムについては解明されていません。以前まで、オス猫に多く見られる病気であると考えられていますが、現在ではオスとメスの差はないと言われています。比較的中高齢の猫に多く発症する傾向があります。

治療方法

基底細胞種は転移の可能性が低く、極めて危険性の低い皮膚腫瘍ですが、悪性の可能性もあるので気をつけなければなりません。猫の表皮にイボや腫瘍を発見したら、速やかに獣医師の診察を受けましょう。外科手術では腫瘍全体を周囲の正常組織とともに切除します。転移や再発の可能性は低いため、切除以外に特に治療は行われません。腫瘍を完全に切除することが困難な場合には、腫瘍組織の一部を採取して、病気の悪性度等を診断する検査を行います。

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