主な症状
目やにが出るなど
角膜炎は、痛がる、痒がる、目やにが出る、涙が出る、痛みからまぶたが開けられないなど、の症状を引き起こします。時間が経つと、角膜が白く濁って見えたり、角膜の表面に細かい血管が作られる血管新生が起こる場合があります。重い角膜炎にかかると、角膜潰瘍や角膜穿孔などを発症する場合もあります。
予防方法
原因が感染症の角膜炎の数種類は、定期的なワクチン接種で防ぐことができます。また、角膜炎は早期発見が重要なので日常的に猫の目に注意し、目やにや汚れ、まぶたの開きが小さいなどの症状が見られる場合は、獣医師にかかるようにしましょう。
原因
角膜炎は、ほこりが目に入ってしまったり、目を擦ったりするなどして角膜にダメージを受けたり、ウイルス、真菌や細菌などに感染することで引き起こされます。複数の猫を飼っていたり、屋外で飼っている場合は、猫同士のけんかで角膜に傷をつけてしまい、発症する場合もあります。また、結膜炎の炎症が角膜に波及したり、眼瞼内反症や眼瞼外反症などのまぶたの疾患が原因で発症する場合があります。
治療方法
角膜炎の治療には、角膜を保護する薬や抗炎症剤などの点眼剤を使用します。原因が感染症の際は、抗ウイルス剤や抗生剤の投与も行います。また、重い角膜炎で角膜潰瘍などを発症している場合には、外科的治療を行う場合もあります。角膜炎に限らず目の病気にかかっている間は、目を擦って状態が悪くなる場合があるので、目を擦らないようエリザベスカラーなどを着けることがあります。