主な症状

溶血が起こると赤血球の酸素運搬能力が低下し、全身が酸欠状態に陥ってしまうので、呼吸困難になったり、食欲不振、ぐったりしたりする様子が生じます。また、溶血により赤血球のビリルビン成分が血中に増加するため白目や口内が黄色くなる黄疸や、尿の色が赤茶色に近づくような症状がみられます。

予防方法

タマネギや市販の風邪薬などの誤食、誤飲に注意してください。

原因

体内に入ってきた異物を攻撃するはずの白血球などの免疫細胞が、何らかの理由によって自分の赤血球を攻撃してしまうことで、溶血が起こる自己免疫性溶血性貧血や、溶血が循環血液中の極端なずれ応力や乱流により引き起こされる外傷性溶血性貧血が主な原因としてあげられます。また、寄生虫、マイコプラズマ、薬物、有毒植物、有毒物質などが体内に侵入することで赤血球が過剰に破壊されたり、遺伝が原因で発症したりする可能性があります。

治療方法

貧血が軽快するまで1~2週間、内科療法を行い、安静にします。特に自己免疫性溶血性貧血の場合ではステロイド治療が中心になります。貧血のレベルが重度の場合は輸血が行われることもあります。内科治療で長期症状が改善されない場合は、外科的に脾臓の摘出を検討する場合もあります。

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